個人でできるゴミの再生(深津紘二朗)
世界各地で近年、地球温暖化による海水面上昇や気候の変動をはじめ、オゾン層破壊、酸性雨、熱帯林減少など、地球規模での環境問題が深刻化しています。環境保全に関する条約制定や、技術対策の向上が求められますが、まず一人ひとりが日常生活の中で、「私たちの住む地球を守る」という意識を持ち、身近なことから取り組むことが求められています。ここでは、環境保全のために私たちにできることをいくつか考えてみたいと思います。
=ごみの再生=
家庭、企業から毎日出るごみ。なくすことはできなくても、減量やリサイクルは可能です。近年、各自治体が導入している廃棄物の分別収集や、ごみ有料指定袋制には必ず協力しましょう。
ごみの再生利用の知識を持つことも重要です。空き缶、空き瓶、ペットボトル、古紙、古着などは再生原料として最大限に利用しましょう。
【空き缶】スチール缶とアルミ缶に分別。特にアルミ缶は再生すれば97%のエネルギーを節約できます。
【空きびん】ガラス瓶は100%再生可能です。中を洗い、瓶以外のものは取り除くようにしましょう。
【ペットボトル】原料が石油のため、さまざまなものに再生可能です。キャップをはずし、中を洗いましょう。
【古紙】牛乳パック30枚がトイレットペーパー5個に生まれ変わります。古紙再生は森林資源を守る第一歩です。紙以外のものは取り除いて、種類ごとに束ねましょう。
【古着】リフォームして使うのが一番ですが、不用なものはフリーマーケットやガレージセールに出しましょう。
=マイカー=
交通手段として便利なマイカーですが、発生する二酸化炭素量の増加が気温を上昇させ、地球温暖化現象を起こす一因となります。酸性雨、大気汚染などの問題も深刻です。
佐賀県における二酸化炭素排出量のうち、自動車からのものが全体の約29%を占めています。排出量の多いディーゼル車の普及、トラックなど大型車の増加などが要因です。排ガスを規制強化するのはもちろん、メタノール車や電気自動車の導入に期待するだけでなく、各ドライバーの心掛けが環境保全につながってきます。
車両整備、点検はこまめに行いましょう。経済速度で走り、急発進や急加速、空ぶかしなどを控えることも大切です。二酸化炭素量の増加を抑えるだけでなく、省エネにもつながります。一人ひとりの小さな行動が環境保全に一役買うことになるのです。県でも環境パトロール車に電気自動車を導入し、低公害車をPRしています。
深津紘二朗
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